「家に帰ると、シンクには朝の洗い物がそのまま…」 「洗濯機を回さなきゃいけないのに、ソファから立ち上がれない」 「『ママ、ご飯まだ?』の声に、ついイラっとしてしまう」
毎日、本当にお疲れ様です。そして、ふと「もう家事なんてしたくない」「何もしたくない」と思ってしまうこと、ありませんか?
そう思った直後、「私ってダメな主婦だな」「みんな頑張っているのに」と、自分を責めてしまってはいないでしょうか。
まず最初にお伝えしたいことがあります。「家事をしたくない」と思うのは、決してあなたが怠け者だからではありません。 それは、あなたの心と体が発している、正常な「SOSサイン」なのです。
現代社会において、私たちが背負っているタスクの量は、ひと昔前とは比べ物になりません。仕事、育児、介護、そして家事。これらをすべて完璧にこなすことなど、物理的に不可能なのです。
この記事では、少し視点を変えて、私たちの「人生の時間」について考えてみたいと思います。感情論ではなく、数字という客観的な事実から「なぜ時間が足りないのか」を紐解いていきましょう。そして、その解決策として、新しい時間の使い方をご提案します。
読み終わる頃には、きっと「家事をしない選択」をすることへの罪悪感が消え、明日からの人生をどう過ごすか、ワクワクした気持ちになれるはずです。
なぜ「家事やりたくない」のか?その正体を科学する

「やる気が出ない」のは、あなたの意志が弱いからではありません。脳の仕組みと現代社会の構造的な問題が絡み合っているのです。ここでは、そのメカニズムを3つの視点から紐解きます。
脳科学が証明する「決断疲れ」と「家事」の関係
家事とは、実は肉体労働以上に「頭脳労働」です。 「今日の夕飯は何にしよう(冷蔵庫の中身と思い出しながら)」 「洗剤がなくなりそうだから買わなきゃ(最安値の店を考えながら)」 「子供の体操服、明日までに乾くかな(天気予報を確認しながら)」
ケンブリッジ大学の研究によると、人は1日に最大35,000回の決断をしていると言われています。そして、家事はこの「小さな決断」の連続なのです。
「家事やりたくない」と感じる時、あなたの脳は「決断疲れ(Decision Fatigue)」を起こしています。これは、マラソンを完走した後に「もう走れない」と言うのと同じ。脳がエネルギー切れを起こして、これ以上のタスク処理を拒否している状態なのです。だから、自分を責める必要など微塵もありません。
そう考えると家事という名の仕事ですよね。無理なく過ごすことが何よりも大切なのです。
「名もなき家事」が奪う、主婦の大変さ
大手ハウスメーカーの調査によると、一般的に認知されている家事(料理・洗濯・掃除)以外に、名前のない家事が無数に存在することがわかっています。
・裏返しに脱がれた靴下を表に戻す作業
・トイレットペーパーの芯を捨てる作業
・麦茶のポットを洗って沸かして冷やす作業
・シャンプーの詰め替え作業
・排水溝のヌメリを取る作業
これらは一つ一つは数秒〜数分かもしれません。しかし、これらが積み重なると「やって当たり前、やらないと生活が回らない」という巨大なストレスになります。
一番の問題は、これらが「家族から評価されない」こと。「やって当たり前」と思われているため、感謝の言葉も報酬もありません。心理学的に、報酬(承認や感謝)のない労働を続けることは、人間の精神を最も蝕む行為の一つです。あなたがやりたくないのは家事そのものではなく、「誰にも認められない徒労感」なのです。
「マルチタスク」という名の拷問
「洗濯機を回しながら、お弁当を作り、子供の宿題を見る」。主婦は当たり前のようにマルチタスクをこなしています。しかし、スタンフォード大学の研究では、マルチタスクは脳の生産性を40%も低下させ、IQを15ポイント(徹夜明けの状態と同等)も下げることがわかっています。
つまり、あなたは毎日「徹夜明けのような脳の状態」で、複雑な業務を強いられているのです。体が拒否反応を示すのは、生命維持のための正常な反応と言えるでしょう。
人生の残り時間はあとどのくらい?数字で見る「衝撃の事実」

ここでは、少し冷徹な「数字」の話をしましょう。私たちの人生を「時間」という単位で分解してみます。漠然と「忙しい」と感じている今の状況が、実はどれほど危機的なのか、客観的なデータとして見てみましょう。
人生727,080時間のカウントダウン
日本人の平均寿命を約83歳と仮定してみましょう。これを時間に換算すると、 83年 × 365日 × 24時間 = 約727,080時間 となります。
72万時間。一見すると膨大な数字に見えますよね。しかし、もしあなたが今30歳だとしたら、すでに約26万時間を消費しています。40歳なら約35万時間。人生という砂時計の砂は、半分近く落ちてしまっているのです。
しかも、残りの時間すべてを自由に使えるわけではありません。ここから、さらに「生きるために不可欠な時間」が差し引かれていきます。
私たちに残された「本当の自由時間」は1日たった5時間
1日24時間の内訳を、リアルにシミュレーションしてみましょう。
睡眠: 7〜8時間(健康維持に必須)
仕事・通勤: 10〜12時間(往復の通勤や残業含む)
食事・入浴・身支度: 2〜3時間(生活維持に必須)
これらを合計すると、約20時間〜23時間が埋まってしまいます。 そう、私たちが本当に自分の意志で自由に使える時間は、1日のうち、わずか1時間〜4、5時間程度しかないのです。
このわずかな「黄金の時間」を、さらに「掃除」「洗濯」「料理」「片付け」という家事に費やしてしまったら…? あなた自身の時間は、実質「ゼロ」になってしまいます。これでは、「家事したくない」と感じて当然だと思いませんか?
「時は金なり」の真の意味とは?時間を買うという発想
「時は金なり(Time is Money)」という言葉があります。多くの人はこれを「時間はお金のように貴重だから、無駄にしてはいけない」という意味で捉えています。 しかし、現代においてはもう一つの解釈が重要です。それは「お金で時間を買うことができる」という視点です。
私たちは労働力を提供し、その対価としてお金を得ています。つまり「時間を売ってお金に変えている」わけです。それならば、逆もまた真なり。得たお金を使って、他人の労働力(サービス)や電化製品を買い、自分の時間を買い戻すことは、経済活動として非常に理にかなっています。
主婦の家事労働を年収換算すると「1000万円」?
内閣府の経済社会総合研究所の試算などによると、専業主婦の家事労働を外部委託した場合の価値(機会費用法)は、年間数百万円〜場合によっては1000万円近くになるとも言われています。
しかし、現実はどうでしょうか。 「俺が食わせてやってる」という夫の態度。「主婦なんだからやって当たり前」という世間の目。そして何より、「私は稼いでいないから」と自分を低く見積もってしまうあなた自身の心。
あなたは、プロ並みのスキルと忍耐力で、高額な価値がある労働を提供しています。もしあなたが外で働き、その時給で家事代行を雇った方が、経済的にも精神的にも合理的である場合さえあります。
「お金を稼いでいないから家事をする」のではなく、「家事という高価な労働を提供している」という事実に誇りを持ってください。そして同時に、「こんな高価な労働を一人で抱え込むのは無理がある」と気づいてください。
】「家事やりたくない」時の緊急脱出マニュアル【思考編】

理屈はわかった。でも、目の前には洗濯物の山がある…。そんなあなたのために、今すぐ実践できる「思考の転換法」と「具体的なアクション」を伝授します。まずは、心を軽くする思考法からご紹介をします。
SNSを見て、自分と比較をしないこと
SNSを開けば、白い部屋、手作りの常備菜、アイロンのかかったシャツ…。そんな「丁寧な暮らし」アカウントを見て落ち込むのは、今日で終わりにしましょう。 あれは「ショー(見世物)」です。舞台裏では、みんな必死で、部屋は散らかり、お惣菜のパックを開けているかもしれませんよ。
「手作り=愛情」ではありません。「部屋がピカピカ=良い母親」でもありません。 子供や家族が本当に求めているのは、完璧な家事ではなく、「ニコニコしているお母さん(妻)」です。 イライラしながら作る3品の手料理よりも、笑顔で食べるスーパーの唐揚げの方が、家族の幸福度は間違いなく高いのです。 「丁寧な暮らし」ではなく、「機嫌の良い暮らし」を目指しましょう。
家事の「断捨離」リストを作る
「やらなきゃいけない」と思い込んでいる家事の半分は、実は「やらなくても死なない」家事です。一度、ノートに書き出して「やめる家事」を決めてみましょう。
☑︎毎日掃除機をかける
→ ロボット掃除機に任せる、または週末だけにする(死にません)。
☑︎洗濯物を畳む
→ ハンガー収納にする、下着やタオルはカゴに放り込むだけにする(誰にも迷惑かけません)。
☑︎毎日一汁三菜
→ 具沢山の味噌汁とご飯だけでOK、週3回はお惣菜や冷凍食品にする。
☑︎アイロンがけ
→ 形状記憶シャツに変える、クリーニングに出す。
「やめること」を決めるのは、勇気がいります。でも、一度やめてみると「なんだ、これで十分じゃん」と拍子抜けするはずです。
族を「チームメイト」に巻き込む魔法の言葉
手伝って」と言っていませんか? この言葉は「家事は私の仕事だけど、補助して」という意味を含んでしまいます。これでは夫や子供は「お客さん」のままです。
今日から、家族を「共同生活の運営チーム」と捉え直しましょう。 「手伝って」ではなく、「これをお願い」と任せること。そして重要なのは、任せたら文句を言わないことです。 食器洗いを頼んで、多少汚れが残っていても、畳み方が雑でも、目をつぶる。
「私のやり方」を押し付けないことが、自分を楽にするコツです。 「お母さんが倒れたら、この家は回らないの。だから協力して」と、正直に弱音を吐くことも大切です。
「家事やりたくない」時の緊急脱出マニュアル【行動編】

思考を変えたら、次は具体的な行動です。現代には、主婦を救うための便利なツールやサービスがたくさんあります。これらを使わない手はありません。
文明の利器「三種の神器」への投資はリターンが大きい
食洗機、ドラム式洗濯乾燥機、ロボット掃除機。これらを「高い」と敬遠していませんか? しかし、これらが毎日1時間の家事を短縮してくれるとしたらどうでしょう。 1日1時間 × 365日 = 年間365時間。 あなたの時給を1000円としても、年間36万円以上の価値があります。本体価格が10万円〜20万円でも、1年足らずで元が取れる計算です。 何より、スイッチ一つで家事が終わるという精神的な安らぎは、プライスレスです。ボーナスや貯金を使ってでも、今すぐ導入すべき「最強の投資」です。
食事のハードルを極限まで下げる
「家事やりたくない」ランキング不動の1位は「料理」です。
献立を考え、買い出しに行き、作り、片付ける…。この工程をショートカットしましょう。
☑︎冷凍弁当・ミールキットの活用
栄養バランスが考えられた冷凍弁当は、罪悪感を持つ必要はありません。「今日は冷凍弁当の日」と決めておくだけで、夕方の憂鬱が消えます。
☑︎週末の「下味冷凍」
休日に作り置きをする元気がないなら、肉や魚に味をつけて冷凍する「下味冷凍」だけでOK。平日は焼くだけ、煮るだけにすれば、包丁もまな板もいりません。
最終手段にして最高の選択肢「家事代行」
「どうしても無理」「一度リセットしたい」。そんな時は、プロの手を借りましょう。 家事代行サービスは、富裕層だけのものではありません。最近では、1回数千円から利用できるカジュアルなサービスが増えています。
「部屋が汚すぎて呼べない」と思いますか? 逆です。汚いからこそ、呼ぶのです。プロは汚い部屋を見慣れていますし、それを綺麗にすることに喜びを感じる人々です。 スマイルプラスのような家事代行サービスを利用することで得られるメリットは計り知れません。
☑︎物理的な時間の創出
掃除をしてくれている2〜3時間、あなたはカフェで本を読んだり、美容院に行ったり、泥のように眠ったりできます。
☑︎自己肯定感の回復
ピカピカになった水回り、整ったリビングを見ると、「私は大切にされるべき存在なんだ」という感覚が戻ってきます。
☑︎家族円満の特効薬
あなたが家事から解放されて笑顔になれば、夫や子供も安心して過ごせます。家事代行は、家庭の空気を変える空気清浄機のようなものです。
[リアル]実際に家事代行サービスを入れると、どんなメリットがあるの?

①旦那さんや子供に優しくなれた
家事にかける時間が短縮されることで、これまでなかなか取れなかった自分の時間や家族と過ごす時間が増えます。そして、家事をしていた労力そのものをなくすことができます。
忙しい日常の中で家事に追われていると、どうしてもイライラしてしまったり、「なんで手伝ってくれないの…!」「家事をするのが当たり前と思わないで!」というように、家族に対して不満を抱えたりすることもしばしば。
家事代行サービスを利用し、家事から解放されることで、ストレスや疲労感が軽減されるので心に余裕が生まれ、家族とのコミュニケーションがスムーズになります。
②自分に余裕ができて、毎日ホッとする時間ができた
家事を代行してもらうことで、毎日の掃除や料理、洗濯にかかる時間が大幅に減ります。この時間を使って、自分の趣味やリラックスする時間を持つことができるようになります。
自分の時間を持つことで、読書、趣味、入浴など、自分が本当に楽しめることに没頭できます。このリラックスタイムは、心身の健康にも良い影響を与えますます。
そしてなにより家族と過ごす時間も増えます。家事から解放された状態で、大切な子どもやパートナーとの時間を過ごすことができます。
③主婦という肩書きから解放される瞬間が増えた
「主婦だから家事をちゃんとやらなきゃ」「子どもの面倒を見るのも、家事をこなすのも完ぺきにやらなくちゃ」と思うことはありませんか?
家事代行サービスを利用することで、この「主婦」という役割から少し距離を置くことができます。上記のようなプレッシャーから自由になる時間をつくることで、心に余裕ができます。
また、時間に余裕を作り、趣味や勉強、友人との時間を大切にすることで、自分の認識を広げることもできるんです。自分の好きなことを楽しんだり、新しいスキルを習得したりすることで、自己成長や自己実現に向かうことも可能です。
とはいっても、趣味や勉強を考えてみる前に、まずは少しでも主婦である時間を減らし、リフレッシュすることを第一に考えましょう。
「家事やりたくない」は、新しい人生への扉

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 「家事やりたくない」。その気持ちは、決して悪いものではありませんでしたね。それは、あなたが人間らしく生きたいと願う、前向きなエネルギーの裏返しです
もう、一人で抱え込まないでください。 もう、自分を責めないでください。 完璧な主婦なんて、ドラマの中にしかいません。
あなたは、十分に頑張っています。これ以上頑張らなくていいのです。 これからは、「家事をしない勇気」を持ってください。「手を抜く技術」を磨いてください。そして、プロや便利な道具に頼ることを「賢い選択」として誇ってください。
人生72万時間。残りの時間は、義務感で皿を洗うためではなく、あなたがあなたらしく笑うためにあるのです。 今日から、家事を少しずつ手放して、あなた自身の人生を取り戻していきましょう。

代表:安田
これまで10年に渡りのべ1万件のご家庭のお悩みに寄り添ってきました。
自身も主婦経験、子育て、仕事への両立の難しさを経験したことから少しでも同じお困りごとを持つ方へのお力になれましたら幸いです。スマイルプラスのサービス概要はここをクリック
