離婚率が年々上がってきている昨今。必ずしもどの家庭も「妻と夫の2人家族」ではありませんよね。 子どもを授かっている3人以上の家庭でも、離婚は起こりうることなのです。 子どもは親が離婚を選択するとき、どのような気持ちで毎日を過ごしているのでしょうか? 知っておくことはとても大切ですよね。 この記事では、離婚前から離婚後にかけての「子どもの気持ち」、それに「寄り添う為に大切なこと」は何かについて伝えていきます。 離婚を考えている方は参考にしてみてくださいね。 ★夫婦仲の悪化に離婚前から気付いている子どもは多い! 子どもたちは、思っている以上に親の感情の動きに敏感です。生まれたばかりの赤ちゃんでも、お母さんの「不安な気持ち」を感じて、おむつが気持ち悪いわけでもお腹が空いているわけでもないのに泣き続けることがあります。 それは、子育てに対する大きな不安を抱えているお母さんの気持ちを察してしまうからなのです。 徐々に子育てになれていき、自信を持てるようになってくるとお子さんの情緒も安定してくることもあるほどです。 このように、親の気持ちに敏感な子どもであるがゆえに、親の夫婦仲が悪くなってきていることにもすぐに気が付いてしまいます。 子どもの前でケンカはしない!と決めている夫婦でも、言葉尻が尖っていたり冷たい言い方をしていたりしていれば、必ずといっていいほど気が付いているものです。 ★離婚前にも子どものケアを 離婚前にも夫婦仲の悪さを感じ取ってしまうほど繊細な子ども。離婚前は夫婦ともども精神的に余裕がないケースも多いでしょうが、できる限り、お子さんが寝てから話し合うように心がけ、離婚する直前まで笑顔で過ごすように努めましょう。 「それが難しいから離婚するんだ」という気持ちも分かります。 しかし、離婚後に子どもに与える心のダメージを少しでも減らすために、もうひと踏ん張りできるようなら、子どもには悟られないように頑張ってみましょう。 ★離婚について子どもに意見を聞きたい! 離婚前に「パパと離婚したいんだけれど、どう思う?」、「パパとママ、どっちと一緒に暮らしたい?」と聞く場合もあるでしょう。 意見を聞いて、お子さんの気持ちを考えてあげるのはとても良いことです。ただ、お子さんの性格と年齢によっては、お母さんの気持ちを優先したり、無理をして答えを出したりしてしまうこともあるので、細心の注意を払って問いかけましょう。 ★離婚を子どもに理解してもらうには? 「パパとママが離婚をしたのは、自分のせいだ」と感じてしまう子どもは多いです。 また、子どもが親の離婚を「自分のせいだ」と感じてしまうのは、日本だけの話ではありません。世界中の子どもたちが、親の離婚を「自分のせいで……」と感じてしまう傾向にあるのです。 離婚について理解してもらうのは、長い時間が必要です。お子さんが小さいと、何を話してもお子さんの気持ちに寄り添うことができず、悩んでしまうお母さんもいるかもしれません。 お子さんが両親の離婚を理解できず、苦しんでいる場合にできることはあるのでしょうか? おすすめなのは、海外の絵本作家が「子どもたちが離婚と向き合うため」に描いた『ココ、きみのせいじゃない』という絵本です。 離婚前から離婚後の子どもの感情の移り変わり、それを表に出して甘えても良いということが描かれています。 加えて、離婚する両親に向けての注釈もついているので、シングルマザーやシングルファザーになる人にも役立ちますよ。 ★離婚後に注意したい2つのポイント シングルファザーやシングルマザーになったら気をつけたい2つのポイントを紹介します。 ひとつは「元夫や元妻の悪口は絶対に言わない」ことです。 もちろん、「ママがいなくなって幸せ」、「パパがいないから生活がより良くなった」と言った内容も、同じです。 お子さんの中で両親に優劣をつけさせてしまうような発言には気をつけましょう。 面会交流などをしている場合、元妻や元夫が優しく見えてしまうお子さんもいます。そのとき、自分ばかりが苦労していると感じて、思わず悪口を言ってしまったり悪態をついてしまったりすることもあるでしょう。 言いたくなる気持ちもよく分かります。でも、グッと堪えてみてください。今はお子さんに伝わらなくても、いつかきっと、分かってもらえるからです。 ふたつめは、「今のほうが幸せ」と感じている親の姿を見せることです。 離婚をしてからお金に困り、前の暮らしの方が苦労が少なかったな、と思う人もいるでしょう。苦労が多くなると、元夫や元妻への悪態や悪口も多くなりがちです。その姿を子どもに見せてしまうと、「どうして離婚しても辛そうなのだろう?」、「やっぱり自分が原因で離婚したのではないか?」と考えることがあります。 「離婚は前に進むためにしたもの」、「転機である」とお子さんに伝えるためには、成長していく姿を見せてあげることが大切なのです。 離婚があったから、今はとても幸せという姿を見ることができれば、子どもも離婚に対しての考え方が変わっていきます。 「自分のせいで」という考え方も、「離婚は悪いもの」という考え方も少なくなっていくでしょう。 ★子どもは親の心の移り変わりに敏感!だからこそ「離婚は前に進むための決断」であることを伝えるべき パパとママが離婚した!そのときに子どもは「自分のせいだ」と思ってしまうことが多いです。 子どもに辛い思いをさせないためには、離婚前に離婚相手への冷たい態度やケンカする姿を見せないようにすることま大切です。 離婚後には、「悪口や悪態を絶対に言わない」こと、「今の自分は成長して幸せである」という姿を見せていきましょう。 お子さんが両親の離婚を受け入れられない、離れて暮らす元夫や元妻とどう接していけばよいかわからないと戸惑っているのであれば「ココ、きみのせいじゃない」などの離婚を経験した子どもたちに向けて描かれた絵本などを読み聞かせるのもおすすめですよ。
代表:安田
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