今このページを見ているあなたの傍らには、もしかしたら大切な可愛いお子様がいるのかもしれません。
そしてあなたは、自分の子供が何となく他の子と違うと気づき、不安にかられ、沢山調べ、ようやくこのページにたどり着いたのかもしれません。
「アスペルガー」とは、普通に生活していたら耳にしない言葉です。
だからこそ、もし自分の子供がアスペルガーだったら、もしくはアスペルガーの子供が身近にいたら、どう接すればいいのか分からず不安ですよね。
でもこのページにたどり着いてくださったからには、もう大丈夫です。仮に、あなたの大切なお子様がアスペルガーだとしても、悲観することはありません。
なぜなら、このページを最後まで読んでいただけば、アスペルガーについての理解が深まり、何をしてあげると親も子供も笑顔ですごるのかが分かります。
さぁこれから一緒に「アスペルガー」の子供がどういう特徴を持っていて、どのように接していけばお互い幸せな関係が築けるのか学んでいきましょう。
気づかれにくいアスペルガーの子供
アスペルガーの子供は、そうでない子供と比べても、知能や言葉の発達などに遅れはありません。その為、幼児期にアスペルガーであると親や周りが気づくのはなかなか難しいことです。たとえばアスペルガーには以下のような特徴があります。
・ひとりでいることが多い
・人見知りをしない
しかし、上記のような性格の子供は沢山いますし、これだけでアスペルガーだと判断することはできません。
従って、アスペルガーだと気づいてもらえないまま、そうでない子と同じ教育システムの中で、いわゆる「常識」とされる価値観を植え付けられてしまうことも多いのです。
アスペルガーの子供にとって、そうではない子供と同じように育てられることはストレスであり、生きづらさを感じるものです。
アスペルガーの子供と幼少期の環境
アスペルガーの子供は、親や周囲の大人が気づきにくくはありますが、よく観察していればもちろん他の子とは違う言動が見られます。
もしかしたら、時にそれは問題行動のように見えることもあるかもしれません。けれど、そう思ってしまうとアスペルガーの子供への理解は進みません。
彼らが発する言動の全てが、私達への精一杯のメッセージなのです。そのメッセージを汲み取ってあげる努力が必要です。
アスペルガーの子供と接する時は、「皆と同じことをさせる」という考えはやめ、その子が持っている特技やこだわりを伸ばしてあげることを考えましょう。
もしかしたらその特技やこだわりは、「皆と同じことをやる」のが苦手なその子が、代わりに持って生まれてきた才能かもしれないからです。
アスペルガーの子供を肯定してあげる環境を幼少期から作ることで、その子の将来において以下のようなプラスの影響があります。
・生涯年収
・自己肯定感
・精神的満足度
逆に、アスペルガーの子供を受け入れられず、皆と同じ言動を強要して育てると
・不登校
・いじめ
・引きこもり
といった、子供自身はもちろん、親にとっても辛い事態を引き起こしかねません。将来、アスペルガーの子供や親であるあなた自身が辛い目に遭わない為にも、次の章からは、アスペルガーの子供への接し方や、上手な個性の伸ばし方について説明していきます。
アスペルガーの子供の特徴
前の章でもお伝えしたように、幼少期はアスペルガーの子供もそうでない子供も変わりません。見た目や知能などにも差はありません。
その為、親や周囲の大人も、アスペルガーの子供のことを「ちょっと変わった子供だな」程度にしか認識していないことがあります。では実際、アスペルガーの子供にはどんな特徴があるか、詳しく見ていきましょう。
<アスペルガーの子供の特徴>
・ひとり遊びを好む
・同じ遊びを繰り返す
・ 場の空気が読めない
・ 人見知りや後追いをしない
・ 他の子供にあまり関心がない
・親や大人があやしても目が合わない
上記以外にも様々な症状がありますが、いずれにしても幼児期にアスペルガーだと気づかれることは稀です。
アスペルガーとは?
アスペルガーとは、正式には「アスペルガー症候群」と呼ばれる発達障害の1つです。自閉症と共通する特徴もありますが、知能や言語の遅れはありません。
そのため、アスペルガーの子供や大人は一見して障害があるようには見えません。むしろ、知能は高く、勉強も人並み以上にできることがあります。その例として以下のようなものが挙げられます。
・難しい論文でもスラスラ読める
・人を冷静に分析する能力が高い
・1回見ただけでテレビの内容を覚えてしまう
・1回読んだだけで教科書の内容を覚えてしまう
ただ、アスペルガーの人は知能は高いのですが、相手の気持ちを想像したり共感することが苦手な為、周りと上手くコミュニケーションが取れないことが多いです。具体的には対人コミュニケーションにおいて以下のような問題が起きやすいです。
・相手が傷つく言葉を平気で口にしてしまう
・相手が理解出来ない難解な言葉を使ってしまう
もちろん本人に悪意はありません。アスペルガーの人は、「これを言われたら相手はどう思うか」「どう言えば相手に伝わるか」といった、コミュニケーションに必要な相手の気持ちを想像することが苦手なのです。
相手の気持ちを想像してコミュニケーションを取れないことは、アスペルガーの人が上手く社会と馴染めない原因にもなっています。
もしあなたのお子様がアスペルガーであるなら、今お伝えしたことを念頭に置いて、まずはお子様の言うことを聞いてあげて下さい。そして根気強くコミュニケーションを重ねていきましょう。
アスペルガーの子供への接し方4つのポイント
アスペルガーの子供と接する時は、アスペルガーの特徴や苦手なことを踏まえた接し方をすることが大切です。基本的には、具体的な言葉で伝える、論理的に伝える、生活環境を整える、人との接し方を教えることが大切です。詳しく方法をみていきましょう。
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アスペルガーの子供への接し方①感覚過敏への対処
アスペルガーの子供は感覚過敏であることが多く、身体に触れられることを極度に嫌うことがあります。身体に触れる時は機嫌が良い時にし、必ず触る前に声をかけましょう。
また、強い音にも拒否反応を示すことがあるので、騒がしい場所へ連れて行く時は、イヤーマフや騒音を軽減するノイズキャンセリング機能のある耳栓をつけてあげましょう。
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アスペルガーの子供への接し方②具体的な言葉で伝える
- アスペルガーの子供は「あそこ」や「あれ」など、あいまいな表現の理解が苦手です。アスペルガーの子供と話す時は具体的で簡潔な言葉を使いましょう。
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アスペルガーの子供への接し方③論理的に伝える
アスペルガーの子供は自分が納得をしたら素直に動いてくれる子が多いです。その為、何かをして欲しい時は「どうして〇〇をするべきなのか」、「それをするとどうなるのか」といったことを丁寧に伝えましょう。
子供だと思って頭ごなしに指示するのではなく、理由を含め論理的に伝えてあげることで、スムーズにコミュニケーションが取れるようになります。
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アスペルガーの子供への接し方④生活環境を整える
アスペルガーの子供が対人コミュニケーションを自然に学べる環境を整えてあげることがその子の今後の人生において大切です。
特に家庭環境は子供の成長に大きな影響を与えます。
アスペルガーの子供に対し、家族は自分達のことも含め「相手の感情を理解すること」を求めてしまいがちです。しかし、前の章でもお伝えしたように、アスペルガーの子供は人の感情を汲み取ることが苦手です。
本人が実感できないことを強制するのはストレスを与えるだけです。それよりも次の3点に注意しながら接するようにしてみてください。
・基本的な人とのコミュニケーションのルールを教える
・本人に「家族には何でも相談できる」と思ってもらえるくらい、信頼関係を築く
・どんな言葉を使うと相手が嫌な思いをするのか、その理由を含め論理的に伝える
この3つを与えてあげるだけで、アスペルガーの子供は生きやすくなります。他の子供ができることを、自分の子供だけができないというのは不安でしょう。
けれど、他の子供ができることができないということは、逆を言えば、他の子供ができないことをできる可能性がある、ということでもあります。
アスペルガーの子供が抱えているものは「障害」ではなく「個性」であり、それはいつか「才能」という花に変わる蕾かもしれません。
彼らが持つ「個性」や「才能」を伸ばす環境を築く上で大切なのが、先に述べた3つのポイントなのです。
アスペルガーの子は学べばどんどん成長します
アスペルガーの子供には、他の子供ができるのに、できないことがあります。相手の気持ちを考えながらコミュニケーションを取るのも上手ではありません。
けれど、そもそも人というのは元来、誰もが他とは違う存在であり、得意・不得意があるものです。あなた自身にも得意・不得意はあるはずです。アスペルガーの子供はそれが他の子より少し大きいだけです。
生まれてくる時、神様から他の子より少し大きな「個性」という箱をプレゼントされて生まれてきたのです。その個性や特徴とどう付き合い、伸ばしてあげたらいいか、それをお伝えしてきました。
苦手なことは無理にやらせるのではなく、できるやり方を一緒に探し、得意なことは褒めて伸ばしてあげる。その当たり前のことの繰り返しの先に、あなたもアスペルガーの子供もどちらも幸せな未来が待っているはずです。
恐れず、悲観せず、なるべく笑顔で、あなたのそばにいるその子と共に歩んでいってください。スマイルプラスでもアスペルガーの子どもたちにコミュニケーションのトレーニングを遊びながら行ったり、アスペルガーのご相談なども対応をしています。お気軽にご相談ください。詳しくは、ここをクリック。
参考動画
代表:安田
これまで10年に渡りのべ1万件のご家庭のお悩みに寄り添ってきました。
自身も主婦経験、子育て、仕事への両立の難しさを経験したことから少しでも同じお困りごとを持つ方へのお力になれましたら幸いです。スマイルプラスのサービス概要はここをクリック